女性が輝く社会
本日は、女性に対する暴力撤廃の国際デーです。性的暴力防止イニシアティブも広く支持を集めています。また、今日から12月10日の国際人権デーまで、「ジェンダー暴力と戦う16日キャンペーン」が実施されます。
UN Special Representative Zainab Hawa Bangura
2012年5月、英国のヘイグ外相とUNHCR親善大使を務めるアンジェリーナ・ジョリー氏が性的暴力防止イニシアティブをスタートさせたことから、2013年は、同イニシアティブに関する様々な取り組みが世界的に見られました。4月に開催されたG8の外相会合では、参加者が、戦時下の性的暴行や女性、男性、子供達に対する性的暴力が引き起こす苦しみに終止符を打つよう、協力する宣言に調印しました。これが新たな国連安保理決議につながり、去る9月、国連において、135カ国が、紛争下の性的暴力撲滅に向けた宣言を支持しました。
日本では、この問題について、アンジェリーナ・ジョリー氏、岸田文雄外務大臣、緒方貞子前JICA理事長が、大勢の聴衆を前に東京でスピーチを行い、その様子がオンラインで世界に配信された他、最近では、日本政府の招きで、紛争下の性的暴力担当国連事務総長特別代表を務めるザイナブ・ハワ・バングーラ氏が訪日しました。安倍晋三内閣総理大臣と面談した同特別代表は、「女性が輝く社会」というビジョンを称えました。
訪日中の記者会見において、バングーラ特別代表は、次のように述べました。
「現在も、多くの場合、紛争下の女性、子供、男性への性的暴行に対する責任が課されていません。これは、容認できない現実です。性的暴力は、安価な破壊兵器として、何世代にもわたり利用されてきました。しかし、史上初めて、この現実を覆すことができます。
私たちは、性的暴力を戦争兵器として利用する人々を処罰するという意思を共有し、それに向けて、より多くの手段を持っている思います。国際社会の決意により、説明責任と防止への道がしっかりと開かれたのです。」
詳しい情報
紛争下の性暴力防止に関するG8宣言：G8 Declaration on Preventing Sexual Violence in Conflict
性的暴力防止イニシアティブについて： Preventing Sexual Violence Initiative
性的暴力防止イニシアティブについて（tumblr）： Preventing Sexual Violence Initiative at our tumblr
関連ツイッター：@FCOhumanrights、#timetoact, #sexuaviolence, #conflict and #G8UK