日英防衛大臣、さらなる日英連携強化を確認
2025年1月15日(水)、英国陸軍と日本の陸上自衛隊は、日本で実動訓練「ヴィジラント・アイルズ」を開始しました。これに合わせて、国防大臣と防衛大臣はロンドンにおいて日英防衛相会談を実施しました。
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会談でヒーリー国防大臣は、日英伊が共同で進めるグローバル戦闘航空プログラム(GCAP) の本部が英国レディングに設立されることを確認し、これにより雇用促進と組織の成長推進が支援されるとしています。
「ヴィジラント・アイルズ」では、英国軍グローバル即応部隊、第16空中強襲旅団戦闘団から派遣された100人以上の兵士が、陸上自衛隊と共に九州で共同訓練を行います。この年次演習は今年で5回目を迎え、両国軍の相互運用性を向上させることを目的としています。英国は、ヨーロッパの国として唯一、日本国内で二国間共同訓練を実施しています。
国防大臣はこの訓練を歓迎し、両大臣は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識を共有しました。また、日英伊が共同で進めるグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)の進捗状況や、今年後半に予定されている空母打撃群の日本への派遣についても意見交換しました。
ヒーリー国防大臣コメント:
「世界中で不安定さが増す中、日本のような国際的パートナーとの協力関係を強化することは、これまで以上に重要である。 本日、中谷防衛大臣と私は、日英安全保障協力を強化するために、重要な次世代戦闘機開発プログラムにおいて、前向きな進展が見られることを確認した。 日英両国は地理的な距離的には離れているが、平和と安定、そしてルールに基づく国際秩序を支えるという点において、かつてないほど緊密な関係を構築している。」
昨年12月に批准されたGCAP条約の発効に伴い、GCAP本部は英国・レディングに置かれ、最先端のステルス戦闘機の開発が進められます。GCAP政府間機関(GIGO)として知られるこの本部は、初代最高責任者として日本から岡真臣氏を擁し、費用対効果を達成しながら、日英伊各国の戦闘航空産業能力を強化します。
現在、英国全土でエンジニアやプログラマーを含む3,500人以上が、GCAPに関わっています。12月には、英国のBAEシステムズ社、イタリアのレオナルド社、日本の日本航空機産業振興株式会社(JAIEC)も、GCAPの実現推進する新会社を設立するためのジョイント・ベンチャー契約に調印しました。このジョイント・ベンチャーは、GIGO同様に英国に本社が置かれ、英国内で数百の雇用を創出します。また、英国政府の「変革のための計画」の実現を支援するものであり、国家安全保障を守ると同時に、経済成長を促進する熟練した雇用によって、英国全体の生活水準を向上させるものです。
今年後半、英国の空母打撃群は、2025年インド太平洋展開の一環として日本を訪問します。空母HMSプリンス・オブ・ウェールズとその護衛艦、航空機で構成される空母打撃群は、自衛隊やその他のパートナーと共に、インド太平洋の平和と安定を守るために活動し、日本への寄港を含む一連の作戦行動や訓練を行う予定です。
これは、2021年に空母HMSクイーン・エリザベスが同地域に展開されたことに続くもので、英国海軍は、海洋安全保障を推進するため、日本や地域のパートナーと緊密に連携して活動する哨戒艦HMSテイマーとHMSスペイを、継続的に配備しています。
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公開日:15 1月 2025最終更新日:16 1月 2025 + show all updates
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